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一つ穴の中に魚とエビが一緒に暮らす! 共生ハゼとテッポウエビの生態を徹底解説!!

投稿日:01/20/2021 更新日:

1つの巣穴で一緒に暮らすハゼとテッポウエビ。ダイビングやアクアリウムの世界では、「共生ハゼ」「共生エビ」と呼ばれています。
魚とエビ、全く違う種類の生き物なのに、同じ巣穴で暮らすなんてなんだか不思議ですよね。

この記事では、ハゼとテッポウエビがどのような生態をしているのか、観察するコツもあわせてご紹介します。

共生ハゼとテッポウエビの共生

共生で有名なのは、クマノミとイソギンチャクの関係。ハゼとテッポウエビは、お互いどのように助け合って共生生活しているのでしょうか。

エビと共生するのは主にダテハゼの仲間

テッポウエビ類と共生して暮らすハゼは、ネジリンボウ、アケボノハゼ、ギンガハゼ、ニチリンダテハゼなど主にダテハゼの仲間で、英語では「Shrimp goby」と呼ばれています。

ハゼもテッポウエビもたくさんの種類がいますが、一緒に暮らす組み合わせは、ネジリンボウとニシキテッポウエビのように種類ごとにおおよそ決まっています。

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ハゼの役割は見張りをして危険をエビに知らせること

共生ハゼの役割は、巣穴の見張りです。巣穴の少し上でホバリングしたり、巣穴の縁でジッとしながらキョロキョロと周囲を見渡し警戒します。

捕食者や、ダイバーなどが近づいて危険だと判断すると体を振ってエビに知らせます。さらに危険が迫ると、素早く向きを変えて巣穴に逃げ込みます。
きれいなギンガハゼの写真を撮ったつもりが、体を180度折りたたんで巣に入ろうとした瞬間が撮れていた、なんてよくありますよね。素早いのです!!

また、ダテハゼは巣の外でフンをしないので、フンを餌としてエビに与えているとも考えられています。

テッポウエビの役割は巣のメンテナンス

テッポウエビは大きなハサミや脚を巧みに操って、砂地に巣穴を掘ります。そこに共生ハゼが住み着くことで共生生活がスタートします。

巣穴を掘った後も、直したり拡張したりと、いつも動き回っています。テッポウエビをしばらく見ていると、巣の奥から砂をかき出して来たり、巣の前に溝を掘ったりしているのが観察できますよ。その姿は工事現場のブルドーザーのようです。

テッポウエビは巣の外に出ている間、長い触覚をハゼの身体に触れています。ハゼは危険が近づくと、体を震わせてテッポウエビにサインを送ります。
こうすることによって、エビは巣穴の管理に集中することができるのです。

巣の入り口は複数

テッポウエビの巣には、2~5個の入り口が造られています。

どの入り口からエビが出てくるかハゼには分かっているようで、エビが引っ込んだ後、入口でホバリングしていたハゼがすーっと移動すると、その奥からエビが出てきたりします。
巣の中と外で、どのように意思疎通しているのでしょう?

居候するハナハゼ

ダテハゼとエッポウエビの巣穴には、さらに別の、ハナハゼが住んでいることがあります。
ハナハゼは遊泳性のハゼで、ホバリングしながら流れてくるプランクトンを食べる魚です。

ハナハゼは自分で巣穴を作ることはせず、危険を察知すると、ダテハゼとテッポウエビの巣穴に、一目散に逃げ込みます。
ダテハゼは危険を察知するとテッポウエビにサインを送りますが、ハナハゼは特にサインは送りません。
そのため、ハナハゼは単に巣穴に居候をしているだけと考えられています。

中層にいるから遠くを見渡せ、より早く危険を察知して巣穴に逃げ込めること自体がサインなのかもしれません。

共生ハゼを観察しよう

ネジリンボウ見たい!!とリクエストしても、実際に見るのはなかなか難しいです。
・ガイドさんが見つけてゲストに教える間に引っ込んだり、
・誰かに教えると、引っ込むまでその人が寄って行きます。
なので、自力で見つけるようにしましょう。

共生ハゼは基本的に砂地に生息しています。
多くのダテハゼの色、赤~茶色は水中ではくすんだ色になり、砂地と見分けが付きにくいので、ライトで照らすのが探すポイント。色がくっきり浮かび上がってくるので、見つけやすくなります。
一方で、ギンガハゼやネジリンボウの黄色は砂底でもよく目立っています。

離れた場所で見つけたい

泳いでいる真下で見つけること、よくありますよね。ですが、あっ、と思って止まった時には、ハゼもエビももう引っ込んでいます。
なので、なるべく離れた場所で見つけて、ゆっくり近づいていきましょう。

同じ環境が広がっていたら、何匹も暮らしているものです。じっと遠くを見つめて探しましょう。

ダテハゼへの近づき方

遠目で共生ハゼを見つけたら、いよいよ近づいていきましょう。
テッポウエビが外に出ている間は、ハゼはそれほど警戒していないので、近寄るチャンス。一気に近づくと警戒されるので、10cm近づいたら数十秒ストップといった動作を繰り返しながら、少しずつ少しずつ近づくことが大切です。

ハゼが尾ビレを震わせたら、警戒してエビに危険を教えているので、いったん近づくのをやめましょう。
しばらく待って再びテッポウエビが出てきたら近づいても大丈夫です。

最終的にどれくらいの距離まで近づけるかは、そのハゼの種類や性格にもよります。
警戒心の強い種類は、時間をかけても一定の距離で隠れてしまいます。反対に、触れるくらいの距離まで近づけるほどダイバー慣れしている個体でもいるようです。

ダテハゼの撮影のしかた

撮影する場合は、少し遠めの距離からシャッターを押し始めましょう。

寄ってからいきなりストロボを当てると、驚いて巣穴に逃げてしまいます。ある程度の距離から撮影することで、ストロボの光にも慣れてくれます。

距離があるとクリアな写真は撮れませんが、ストロボに慣れてもらうための捨てショットです。
残念ながら隠れてしまった場合も、見た!!という証拠写真は残るので、遠くから撮影を開始し、寄りながらシャッターを押し続けるのをおすすめします。

まとめ

ハゼとテッポウエビの共生についてご紹介しました。
魚とエビ2種類で支え合って暮らす様子は、見ていて飽きません。
ハゼは種類も多く、潜る場所や水深によっても見られる種類が変わってきます。次に海に潜る際は、ぜひ共生ハゼの観察をしてみてくださいね。

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taka

大好きなダイビングは16年目に突入。写真撮影も大好きで、今は光の当て方を追求しています。ショップの店員さんとダイビング器材談義をするのも楽しい。 潜った海は、太平洋、日本海、インド洋、紅海、カリブ海。赤道周辺の海をぐるりと制覇するのを目指してます。

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