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5mmウェットスーツで寒い季節にダイビングする7つの工夫

投稿日:11/21/2023 更新日:

スキューバダイビングと言えば、「ウェットスーツで潜るもの」といえイメージを抱く方は多いと思います。
ですが、冬には雪がちらつくこともある伊豆半島や紀伊半島などでは、寒さを感じずにウェットスーツで潜れる時期は、思いのほか短いのです。

寒い海用にドライスーツはありますが、高めなお値段だし、動きにくそうだと敬遠しているダイバーもいるでしょう。

そこで今回は、寒い時期でも5mmのウェットスーツで快適に潜るコツをご紹介します。
少しでも長い期間ウェットスーツでダイビングしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

5mmウェットスーツで潜れる水温は20℃以上?

そもそも、ウェットスーツで快適に潜れる水温は何度までなのでしょうか?

同じ気温でも、雨が降っているか、晴れているかでも、感じる寒さは相当違います。
エキジット後に、濡れた状態でボートで移動すると、ずいぶん体温を奪われて寒さを感じます。
また、すぐにお風呂に入れる等、ダイビングポイント(ボート)の施設環境によっても、体感する寒さは変わってきます。

寒さの感じ方は人それぞれなので一概には言えませんが、20℃を境にウェットスーツとドライスーツを切り替えるダイバーが多いようです。
また、

  • 多少寒くても、水に入っていることを実感したいからウェットスーツ
  • とにかく濡れたくないからなるべくドライスーツ

など人それぞれの考え方もあるでしょう。

最終的にはダイバー一人一人によって変わってきますので、無理に周りに合わせる必要はありませんよ。

伊豆半島や紀伊半島で5mmウェットスーツで潜れる時期は?

水温が20℃を上回るのは、

  • 伊豆半島で、7月~11月上旬頃
  • 紀伊半島では5月中旬~12月頃

水温だけを見れば、これらの期間はウェットスーツでダイビングできるでしょう。

しかし11~12月は北風が吹きやすく、エキジット後が寒いので、すぐにお風呂に入れたり、着替えができる環境でないと厳しいかもしれません。
また、ボートでの長時間の移動もつらいかもしれません。

水中での寒さばかりに目が行きがちですが、陸上での防寒対策も忘れずに行ってくださいね。

寒い時期に5mmウェットスーツで潜る7つの工夫

ドライスーツを買いたくない場合は、ウエットスーツで防寒や保温する工夫が必要になってきます。
インストラクターに7つのアイデアを教えてもらったので、ご紹介します。

フードベストを着る

一番定番な方法は、インナーにフードベストを着ることです。

ウェットスーツに加えてベストの厚みが増すので保温能力がアップします。また、ファスナーから侵入してきた水が直接肌に当たらないので、ヒヤッとすることが少なくなります。

そして、体の中で一番熱が奪われやすい頭部を保温することで、体温の低下を防げます。耳を塞ぐので、耳抜きがしにく、音も聞こえにくくなりますが、それ以上にメリットが大きいのでおすすめです。

普段ウェットスーツをレンタルするダイバーも、フードベストは1枚持っておいて損はないですよ。

ショップで試着しようとしたけど、きゅうくつすぎて着られなかった、という方は、大きめのサイズを買って、ウエットスーツの上から着てもいいですよ。

保温効果のあるインナーを着る

起毛や生地表面のコーティング等により保温効果を高めたインナーを着るダイバーは多いです。
メーカーによりますが、長袖、半そで、短パン、トレンカ状があるので、ウエットスーツの下に着ておくと良いでしょう。

保温用のインナーについては、こちらの記事にまとめてあります。

インナーパンツを履く

インナーパンツはあまりメジャーではありませんが、ハーフパンツタイプのインナーで、サーフィン用の製品でも代用できます。

フードベストと同じようにウエット素材のものが多く、下半身の生地の厚みを増すことで保温能力をアップします。

製品によってはお腹まで覆ってくれるので、お腹が冷えにくくなります。トイレが近くて悩んでいる方にもおすすめです。

ヒートベストを着る

ヒートベストは、電気の力で発熱する特殊な素材のベストです。

耐水性、耐圧性があるので、ウェットスーツの下に着て潜ることができます。
手首やBCに装着したリモコンで、水中でも発熱量を変えられるので、水温や体調に合わせて調整できるのが嬉しい。

また、ドライスーツのインナーとしても使用できるので、1年を通して使用できます。お値段は決して安くはないですが、頻繁に潜るダイバーにはおすすめです。

FIXアンダーウォーマーヒートベスト メーカーサイトへのリンク

ホットジェルを塗る

ホットジェルは唐辛子成分などを含んだジェルで、肌に塗りこむことで発熱して保温効果が期待できるものです。
もともとはサーファーに人気のあった商品ですが、最近ではダイバーでも使用する人が増えています。

使い方はいたって簡単で、ウェットスーツを着る前に肌に塗りこむだけです。
商品によって発熱効果の強さや、持続時間が違うので、事前に試してみましょう。
また、肌が弱い方は肌がかぶれる恐れもあるので注意してください。

フードベストを着ると、ごわごわして窮屈に感じる方や、締め付け感が苦手な方におすすめです。

水中カイロ「まじホ」を使う

「まじホ」は、ウエットスーツの中に入れて使うカイロ。

海水が入ってくると炭酸ガスを発生させ、ウエットスーツと体の間に気体の層ができます。
その気体がダイバーの体温であったまることによって、保温する仕組みです。
「まじホ」自体が発熱するわけではないので、低温やけどの危険もありません。

ウエットスーツ内に空気をためた空気で温まるので、首から空気が抜けないようにフードベストを着るのが良いでしょう。

エキジット後にボートコートを着る

ボートコートは、ウエット素材のものが多く、フード付きのコートです。保温力は劣りますが、ユニクロなどのウインドブレーカーでも代用できます。

濡れた状態で、ボートで移動すると、とても寒くて震えてしまうほど。
海から上がったら、すぐにボートコートを着るようにしましょう。

余談ですが、寒くなると、ボートにお湯を積んでくれるショップが多く、ウエット内にお湯を入れてあったまることもできます。これ、気持ちいいよ。

まとめ

寒い時期でも5mmウェットスーツで潜るコツをご紹介しました。

ちょっとしたプラスアルファの工夫で、寒い時期でもウェットスーツでダイビングできるようになります。
防寒対策をばっちりして、ウェットスーツでのダイビングを楽しんでくださいね。

雪が降るほど寒くなったらダイビングは休む、沖縄や海外に行くなどでも、ウエットスーツだけでダイビングできますよ。

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taka

大好きなダイビングは17年目に突入。写真撮影も大好きで、今は光の当て方を追求しています。ショップの店員さんとダイビング器材談義をするのも楽しい。 潜った海は、太平洋、日本海、インド洋、紅海、カリブ海。赤道周辺の海をぐるりと制覇するのを目指してます。

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