マンタ遭遇率の高さで世界中に有名な石垣島の川平湾沖のダイビングポイント「マンタスクランブル」。もり上がった岩(根と呼んでいます)の上にマンタがやって来て、ホバリングしながらクリーニングを受けます。
クリーニングステーションになっている根で待ってるのが、マンタスクランブルでのダイビングスタイル。探して泳ぎまわったり追いかけたりしないので、経験の少ない初心者ダイバーでも安心、安全。他のダイバーと一緒に楽しめます!
石垣島でマンタが多く見られるベストシーズンは9月から11月ですが、海況が安定していて(北風が吹かない)、マンタポイントに行ける確率が高いのは、5~10月くらい。
オープンウォーターで経験20本の初心者ダイバーが、ベストシーズンに差し掛かる8月末に3本潜ってマンタに会えたので、ログや感想をご紹介します!
石垣島へのアクセス
石垣島の「南ぬ島 石垣空港」へは、次の6つの空港から直行便の飛行機が飛んでいます。
羽田空港 | 3時間10分 |
成田空港 | 3時間30分 |
関西国際空港 | 2時間30分 |
中部国際空港(名古屋) | 3時間 |
福岡空港 | 2時間 |
沖縄那覇空港 | 50分 |
那覇~石垣島は多くの便が飛んでいるので、乗り換えが必要な場合は沖縄那覇空港で乗り継ぎするのが便利です。
空港から市街地へはバスで約40分、レンタカーでは約30分。特別なイベントでもない限り、渋滞も無くスムーズに移動できます。
ダイビングショップ「ぷしぃぬしま」を利用
市街地からアクセスしやすいショップを探した中から、器材のレンタルを含めたダイビング代金が他のショップより数千円リーズナブルであった「ぷしぃぬしま」を選びました。
「ぷしぃぬしま」は、フェリーターミナルや空港バスの終点から歩いて数分。メイン通りに面した見つけやすい場所にショップを構えています。前が海なので、ショップを出てからすぐに乗船できます!
2軒隣がダイビング用品店のmic21。12時から20時までの営業ですが、忘れ物をしてもすぐに買いに行ける安心感があります。
「ぷしぃぬしま」を利用したダイビングの概要を表にまとめておきます。
ショップ名 | ぷしぃぬしま |
住所 | 沖縄県石垣市美崎町2番地 |
インストラクター | 50代の男性 アロハなイケオジ! |
ダイビングスタイル | ファンダイビングでマンタ狙い |
ゲストの雰囲気 | 適度な距離を取りつつもなごやか |
送迎 | 市街地エリアからは無料で送迎 |
駐車場 | 近隣の駐車場を無料で利用 |
ランチ | ボート上でお弁当を配布 |
ボート | ショップ所有、トイレあり、シャワーなし |
休憩 | すべてボードで休憩、3本終わるまで陸には戻らない |
ショップの施設 | 屋外に温水シャワーが2箇所 店内に更衣室とトイレ、自由に飲めるお茶など |
翌日も潜る日の器材 | 重器材やウエットスーツなどはショップに保管 |
公式サイト | https://ishigaki-diving.net/ |
「ぷしぃぬしま」でダイビングする際の1日の流れ
まずは、「ぷしぃぬしま」でダイビングする際の1日の流れをご紹介します。
集合からダイビングの準備まで
集合場所はショップ。市街地エリアのホテルに泊まっている人は、無料で送迎してもらえます。レンタカーは、事前に教えてもらった駐車場に無料で停められます。
申込用紙などを記入した後、ダイビングの準備。
水着を着てない人は、ショップの更衣室で着替えていました。すぐにウエットスーツを着られるように、水着を着ていくのがおすすめ!
カメラやダイビング器材をボートに載せてもらったら、ダイバーも乗船です。ショップの前にボートが停泊しているので、スムーズに感じました。
ボートに乗ると器材をセットアップ。レンタル器材はショップがセットアップしてくれます。
準備が終わって、忘れ物がないことを確認したら、出航。マンタポイントに向かって移動です!
ブリーフィングやダイビングの手順
ポイントに移動しながら、移動中には操縦席に入らない、トイレを使う際にトラブルが起きないようにノックをしてから入るなど、ボート上での注意点の説明がありました。
その後(移動しながら)、陽気なイケオジのインストラクターによるダイビングのブリーフィング。魚の説明だけでなく、沖縄の地方名や美味しい魚まで!
マンタスクランブルでのマンタの観察は、クリーニングステーションの根で「来るまで待つ」が基本的なスタイル。マンタが来ても近寄らず、じっとしているようにとの注意も。
エントリーは、船のサイドに座ったまま後ろに倒れて入水。器材を背負うときは、スタッフが船のへりに持ち上げてくれます。準備ができた人から1人1人エントリーしました。
エキジット時には、水中に下ろしてくれている梯子につかまってフィンを脱いだ後、器材を背負ったまま船に上がります。
器材が重くて階段を上るのがしんどい人は、ウエイトも外すとよいでしょう。スムーズにフィンを脱ぐ自信がない場合は、エントリー前にスタッフに伝えておきましょう。梯子につかまっている間にフィンを脱がしてくれますよ。
タンク交換してから、休憩です。レンタル器材のタンク交換はスタッフが行っていました。
ダイビング後の片付けから解散まで
ボートがショップに戻ったらスタッフが器材を船から下ろしてくれるので、水洗いして片付けます。
ショップの屋外でシャワーを浴びるのですがシャンプーなどを持っていくことをおススメします。その後にショップ内の更衣室で着替えました。
最後に、丁寧に書かれたログのコピーをいただきました。口頭で教えてくれる場合もあるそうです。
マンタスクランブルで3ダイブ ダイビングログ
マンタスクランブルでダイビングしたのは、8月31日。3本のダイビングについて紹介します。
天気 | 快晴 |
気温 | 33度 |
水温 | 29度 |
港を出て約50分で、川平湾沖のダイビングポイント「マンタスクランブル」に到着しました。
参加者は6名、ガイド2名、グループに分かれずにみんな一緒にダイビングすることになっています。
1本目:マンタスクランブル
最大水深 | 12.5m |
平均水深 | 9.8m |
透視度 | 25m |
流れ | 岩の周辺にゆるやかな流れあり |
潜水時間 | 45分 |
エントリーした瞬間、色鮮やかな魚たちとサンゴが目に入ってきます。岩の頂上にはサンゴが自生。斜面にも生えているサンゴ礁に沿って徐々に潜水していくと、岩の裏側から大群のキンメモドキやアカネハナゴイが出迎えてくれました。
関東の海では見れない光景に圧倒されつつ、マンタがホバリングする根に向かって泳ぎます。
ここでのマンタの観察は、クリーニングステーションの根で「来るまで待つ」が基本。
マンタを待っている間も、サザナミヤッコやタテジマキンチャクダイ、チョウチョウウオなどが通りすぎてゆくのを楽しめました。
その後、別の根に移動してマンタ待ち。
ただ、待てど暮らせどマンタがやってこず、エキジットの時間となってしまいました。
タンク交換したらダイビングポイントから離れた場所に移動し、ボートの上で1時間程度休憩します。
インストラクターによると、8月~9月のマンタ遭遇率は高いので、あせらなくても大丈夫とのこと。見た魚の答え合わせや、前日にマンタと遭遇した根やポイントの解説を聞いていると、あっという間に次のダイビングの時間。
2本目:マンタスクランブル
最大水深 | 19.0m |
平均水深 | 12.2m |
透視度 | 25m |
流れ | 時折流れあり |
潜水時間 | 46分 |
1本目のポイントから離れて、岩礁が多いポイントを目指してエントリー。
潜っている途中で突然スッと通りすぎる魚影が。振り返ると推定70センチのロウニンアジに感激。最大180センチにまで成長するそうで、そんなサイズに出会ったらひるんでしまいそうと思いました(笑)。
時折流れがあり、岩にしがみつきながら待っていましたが、マンタ様を拝むことができず。
5分程度待って別のクリーニングステーションまで移動することを繰り返していると、、、、遠くの方にマンタが!!撮影するには遠すぎましたが、胸ビレを波立たせ優雅に泳いでいました。残念ながら私たちのほうには来てくれませんでしたが、念願のマンタに会えて、来て良かったと感じました!
タンク交換したらランチタイムです!
お弁当を食べながら、さきほど見たマンタの話で大盛り上がり!食後は、撮影した写真を見せ合いっこしました(笑)。
お腹を満たした後、穏やかな波に揺られうたた寝をしてしまいました。
3本目:マンタスクランブル
最大水深 | 15.8m |
平均水深 | 9.8m |
透視度 | 25m |
流れ | 全体的にゆるやかな流れあり |
潜水時間 | 50分 |
1本目のポイント付近に再度エントリー。流れは1本目とはあまり変わらず。
潜ると、岩の隙間からハタタテハゼが顔を出していました。尾びれに行くほど赤が濃くなる体色と、ピンと立った背びれは、ポップな姿でとってもキュート!
高級魚のスジアラや、イソギンチャクから顔を覗かせるオレンジの体に白い帯が一本かかったハマクマノミも見ることができました。
根でのマンタ待ちを繰り返して、このスタイルに慣れてきたので、岩場でウミウシ探し!実は筆者の卒論テーマは「ウミウシの生態」だったくらいウミウシラバー(笑)探すのはお手の物なんです。水色の体に黒い線がかかったミゾレウミウシを発見。マンタもいいですが、ウミウシもチャーミングで愛らしいです。
マンタが現れそうなクリーニングステーションを何か所かまわりましたが、再度出会うことは叶いませんでした。
石垣島のダイビングでおすすめのホテル
石垣島でダイビングする際におすすめのホテルを何軒かご紹介します。
The BREAKFAST HOTEL PORTO 石垣島
石垣牛のローストビーフや海の幸が盛り放題の海鮮丼など、朝食が豪華すぎるほど!
コンド棟の部屋には洗濯機(室内)が付いていて、水着やラッシュガードを洗えるのがうれしいポイント。キッチンもついてます。
コンド棟の人対象に、生ビール、泡盛5種、ワイン、ウィスキー等、お酒飲み放題付のお得なプランがあります。
>>> The BREAKFAST HOTEL PORTO 石垣島 の公式サイトを見てみる
ホテルイーストチャイナシー <石垣島>
ダイビングショップ「ぷしぃぬしま」の隣にあるホテルです。「ぷしぃぬしま」でダイビングするときは、このホテルが最も便利!
海に面していて、全室オーシャンビュー! 景色を楽しむことができます。
器材を乾かすのにじゅうぶんの広さのベランダがあるのも、ダイバーにとってのメリットです。
朝食のメニューは毎日少しづつ変えてくれているので、ダイビング旅行で連泊しても朝食に飽きることはなさそうです。
>>> ホテルイーストチャイナシー<石垣島>の公式サイトを見てみる
石垣島のマンタスクランブルダイビング まとめ
8月31日、石垣島のマンタスクランブルでの3本のダイビングを紹介しました。
水温29℃、透視度25mのスカッとした海で、岩を取り巻くキンメモドキの大群やアカネハナゴイ、サザナミヤッコ、タテジマキンチャクダイなどを楽しみました。
お目当てのマンタは1枚、写真を撮れない距離でしたが、胸ビレを波立たせ優雅に泳ぐ姿を見ることができました。
経験20本の初心者ダイバーでも、ダイビングを楽しめるポイントです。
8月末~10月くらいに行けば、マンタに会える可能性が高いです。マンタを見たり撮影したい方は、ぜひとも石垣島の川平マンタスクランブルでダイビングしてみましょう!