きれいな景色やかわいい魚の写真を撮りたい!!
Cカード取ってファンダイビングに出かけて、最初に思うことではないでしょうか。ライセンス講習の時から、そう思っていた人もいるかもしれません。
この記事では、器材も欲しいし、カメラも欲しい。どっちを先に買ったらいいんだろう、と水中カメラデビューに悩んでいるビギナーダイバーさんへ、
- 水中写真は難しいから、中性浮力が取れないと写真も撮れないよ
- 陸上でも水中でもお役立ち!!写真の構図の決め方
などについてご紹介します。
水中写真の難しさ
水中写真を撮るのは、ナカナカ難しいものです。
- レンズと被写体の間にある水の色が写ってしまい、被写体が違った色に写ってしまう(青かぶり)
- 水中は暗いのでシャッタースピードが遅くなり、素早く動く被写体は、シャッターが下りる前にいなくなる
- 水中は暗いのでシャッタースピードが遅くなり、動き回る被写体はぶれて写ってしまう / 水中でダイバーの体が動いてしまっても、写真はぶれて写る
こんなわけで、1回のダイビングで100枚撮ったけど、SNSにアップできるようなショットは撮れなかった、なんてことも、よくあります。
水中カメラやGoProとハウジングのセット、結構なお値段になります。
カメラ買って、わくわくしてダイビングした結果、こんなことになったら・・・どれほどがっかりすることでしょう・・・
水中カメラデビューは中性浮力が取れるようになってから
ダイビングで使う主な器材は、フィン、マスク、BC、レギュレーターの4点。
少ないですが、慣れるまでは操作が大変ですよね。BCからうまく空気を抜けずに浮上してしまった。1本終わってエキジットしたら、疲れてぐったり。頭痛まで・・・
なんて方は、まだ水中で写真を撮る余裕はないでしょう。
では、どうなったらカメラを持っても大丈夫か。
ビギナーを抜けるポイントと同じですが、
『中性浮力がとれて、水中で体勢をコントロールできるようになる』
ことです!
まずは、このスキルを習得し、ミスなく、余裕をもってダイビングできるダイバーになりましょう。
その理由は、中性浮力が取れず余裕もないダイバーは、
- バタバタさせたフィンで砂を巻き上げて辺りを濁らせたり、サンゴを折ってしまう
- 写真撮るのに夢中になりすぎてグループからロストしやすい
等いろいろありますが、最大の理由は、前に説明した通り、
体が安定していないと、写真はぶれて写ってしまう(手ブレする)からです。
そもそも写真を撮れない!!
そう言われても写真撮りたい!! 動画撮りたい!! という方は、一度レンタルして試してみましょう。 ダイバーなら、こんなかわいいニモの写真撮りたいよね? オープンウオーター講習受けて、ダイビングを始めると、水中の美しさに ...
水中カメラのレンタルサービスを利用してダイビング水中写真を始めよう
日常生活で写真の練習をしよう
写真の上手/下手は、水中でも陸上でも同じです。陸上でステキな写真を撮る人は、水中でも個性的な写真を撮るものです。
中性浮力を目指してダイビングスキルを磨きつつ、陸上で写真の練習もしましょう。
Point1 構図
まず最初に気にしたいのは、構図です。
- 背景と、被写体の量のバランス
- 被写体が写り込む角度
などを、写真の中央、四隅を対角線方向にチェックするのが私流です。
Point2 遠近感・奥行き
被写体と構図を決めるときに重要視しているのが、遠近感です。
メインの被写体を前方に大きく、サブの被写体を後ろに小さくぼかすと、遠近感が出て、
奥行きや空間の広がりを感じさせる写真になります。
魚の写真は、図鑑のような写真になりがちですが、奥行きのある写真は芸術的!!
水中では、こういう点を、動く魚に対してチェックしながら写真を撮ることになります。
Point3 水中写真の参考書でイメージトレーニング
陸上でもたくさん写真を撮って、練習しておきましょう。水中でのシャッターチャンスに、瞬時に反応できるようになるハズ。
水中写真の参考書でイメージトレーニングするのもおススメ!!参考になる本を2冊ご紹介します。
ゼロからわかる基礎ガイド 上手くなる!水中写真―コンデジ・ミニ一眼・デジタル一眼レフで撮る!
こちらはマリンダイビング増刊。マリンダイビング編集部による解説書です。
デジタルカメラによる 水中撮影テクニック
水中写真家の峯水 亮さんの著書です。
まとめ
水中は、写真を撮るには条件の悪い世界です。
暗い水中では、シャッタースピードが遅くなってしまいます。
手振れした写真の連発にがっかりしないためにも、中性浮力を取って、安定した体勢を保てるようになってから、カメラやGoProを買うのをおすすめします。