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2024年版 海や肌に優しいリーフセーフ処方の日焼け止め9選!! サンゴを守るために日焼け止め禁止!?

投稿日:06/20/2024 更新日:

グレートバリアリーフや石垣島でサンゴの白化現象によるサンゴ礁の減少が問題になっていますね。

その原因は温暖化による海水温上昇だけででなく、日焼け止めに入っている紫外線吸収剤もサンゴの白化の原因の一つだそうです。

このため、パラオやハワイのビーチでは紫外線吸収剤の入った日焼け止めが禁止されてしまいました。

そう言われても、日焼けしたくないし、紫外線は皮膚がんの原因ともいわれているので、日焼け止めは絶対に必要ですよね!!?

そこで、この記事では次の5点についてご紹介します。

  • サンゴにダメージを与えるのは紫外線吸収剤
  • サンゴにダメージを与えないのは紫外線散乱材
  • サンゴに優しい『リーフセーフ処方』の日焼け止めの紹介
  • 紫外線吸収剤の入った日焼け止めが禁止されている国や地域
  • 日焼け止めがサンゴにダメージを与えるしくみ

日焼け止め効果の得られる2種類の成分について

日焼け止めの成分

紫外線から肌を守るために配合される成分には、次の2種類があります。

  • 紫外線吸収剤
    紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して化学反応し、熱や赤外線などのエネルギーに変えて放散することによって、紫外線が皮膚の細胞に影響を与えるのを防ぐ働きがあります。
  • 紫外線散乱剤
    紫外線散乱剤は、紫外線を反射することによって、肌を紫外線から守る働きがあります。

実際の製品には、どちらか1種類が配合されているものと、2種類とも配合されているものがあります。

日焼け止めに配合された紫外線吸収剤の一部がNG

サンゴを守るために日焼け止め禁止!! なんて言われると、人の健康とサンゴとどっちが大事なの?なんて思ってしまいますよね。

先ほどあげた日焼け止め成分の中で、サンゴにダメージを与えるのは紫外線吸収剤。パラオやハワイなど多くの地域で禁止されるのが、次の2種類の紫外線吸収剤です。

  • オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3とも呼ばれる)
    UV-A、Bの両方を吸収し、高いSPF値の日焼け止めによく使われています。
  • オクチノキサート (メトキシケイ皮酸エチルヘキシルとも呼ばれる)
    UV-Bを吸収します。

UV-A:肌の深部に届いて弾力を失わせる紫外線
UV-B:肌に赤みや炎症をもたらす紫外線

紫外線吸収剤がサンゴにダメージを与える仕組みについては、この記事の最後に紹介します。

紫外線散乱剤を配合した日焼け止めの使用はOK


紫外線散乱剤を使用した日焼け止めは禁止されていないため、ハワイやパラオでも使用できます

紫外線散乱剤の原材料は酸化チタンや酸化亜鉛といった天然の鉱物で、UV-A、Bともに反射させます。ノンケミカルやリーフセーフ処方などと呼ばれています。

天然成分のため、海の環境への悪影響が少ないメリットもあります。

肌で化学反応を起こす紫外線吸収剤と比べて、肌へのダメージも抑えられるのもうれしい点です。

ですが、次のようなデメリットもありますので、海やビーチで使用する場合は、こまめに塗り直すようにしましょう。

  • 水に弱いく、汗や海水で流れやすい、
  • 紫外線を防ぐ力が弱い、
  • 肌になじみにくく、白浮きする

サンゴに優しい日焼け止めの探し方

ハワイやパラオだけでなく、規制のない日本でも、マリンレジャーの際にはサンゴや海に悪い影響を及ぼさない日焼け止めを使いたいものです。

サンゴに優しく、日焼け止め禁止の地域でも使用できる日焼け止めは、次のような表示を目印に探しましょう。

  • 紫外線吸収剤不使用』 の日焼け止め
  • ノンケミカル』 、『リーフセーフ処方』と表示されている製品もあります。
  • 海外で探す場合には、『Reef Safe』 『Eco Friendly

または、成分表示を見て、次の種類の成分が無いことを確認しましょう。

  • オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3)
  • オクチノキサート (メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)

マリンレジャーで使う日焼け止め選びでチェックしたいこと

  • 日焼け止めのスペック
    SPF:UV-Bを防ぐ指数。1~50+まであり、数字が大きいほど効果が高い。
    PA:UV-Aを防ぐ指数。+~++++の4段階あり、+が多いほど効果が高い。
    どちらも、紫外線を防ぐ効果が高くなるほど、肌の負担も大きくなるデメリットがあります。
    太陽光線が強い場所かどうかや、ビーチに滞在する時間や塗りなおしできる間隔に合わせて選んでください。
  • ウオータープルーフ性能
    海水で濡れたり汗をかいても日焼け止めが流れてしまわないよう、ウオータープルーフ性能を確認しておきましょう。
    人間には日焼け止め効果が持続するメリット、海には日焼け止め成分が流れ出ないメリットがあります。
  • 顔と体に同じものを塗るのをおすすめ
    マリンレジャーは一時的なもの。顔に使えるものを体にも塗って、そのシーズンに使い切るのをおすすめします。
    去年買った日焼け止めは、変質している可能性が高いですよ。

2024年版 サンゴに優しい日焼け止め おすすめ9選

日焼け止めがサンゴにとって有害だということが分かって以降、化粧品メーカーでも有害成分を含まない日焼け止めを開発する動きが起こっています。

そんな製品のなかから、環境に気を使うあなたに使ってほしい日焼け止めを選びました!

日焼け止め クリーム ジェリーズガード SPF50 PA++++ (エイビイエス)


クラゲに刺されにくい成分を配合した日焼け止め。海で使うための日焼け止めなので、SPF50、PA++++と高スペック。ウオータープルーフにもなっています。

マリンレジャーで日焼け止め効果があるのは約2時間。バニラの香りが薄くなったら塗りなおしの目安です。

ダイバーやサーファーは厚めのウエットスーツを着るのでクラゲの危険性は低いですが、水着やラッシュガードでビーチ遊びやシュノーケリングする方は、この日焼け止めでクラゲ対策もできると安心です。通販しか取り扱いがないので、早めに注文しておくのをおすすめします!

スペック SPF50、PA+++
日焼け止め成分 酸化亜鉛、酸化チタン
お肌に優しい 子供に使える処方、保湿成分としてシアバターとBGを配合
ウオータープルーフ効果 マリンスポーツに特化したウオータープルーフ
どこで買える? 通販(ドラッグストアでは見たことありません)

クラゲに刺されにくい成分は、愛媛県立長浜高校水族館部の研究より見つかりました。
詳しくは、こちらのクラゲ対策のページの一部に紹介しています。

ノンケミカル UVミルク ウォータープルーフ 日焼け止め SPF50+、PA++++(サーファーズダイアン)

日焼け止めスペックは、SPF50+、PA++++ と、マリンレジャー向き。石鹸で落とせるので、特別なクレンジングは必要ありません。

UVミルクは、200時間の耐水テストをクリア。サーフィンやスノーケリングしていても焼けないと評判なので、ダイバーにもピッタリ。

美容家注目の保湿成分、ブルターニュ産海藻エキスが配合されていてお肌に優しいのもうれしいポイント。

市販品なので、ドラッグストアでも購入できますよ。

スペック SPF50+、PA++++
日焼け止め成分 酸化亜鉛
お肌に優しい 保湿成分としてオーガニックハーブエキス、ブルターニュ産海藻エキスを配合
ウオータープルーフ 200分間耐水テスト済み(スーパーウォータープルーフ)
どこで買える? ドラッグストアなど

ALLIE アリィー クロノビューティ ジェル UV EX  SPF50+ PA++++ (カネボウ化粧品)

カネボウ化粧品の日焼け止め、ALLIE(アリィー)は2022年よりビーチフレンドリー処方になっています。
日常生活での洗い流しや、レジャー時の環境流出を考慮し、水環境の生態系への影響が懸念されない成分となっているので、マリンレジャーの使用も安心。

毛穴をカバーしてくれ、べたつかず、てかりにくいなど、化粧品メーカーならではのメリットもある日焼け止めです。

水に抜群に強いスーパーウォータープルーフなのに、ボディソープや洗顔料で落とすことができます。

スペック SPF50+ PA++++
日焼け止め成分 酸化亜鉛
お肌に優しい 赤ちゃんに使える処方、美容エッセンスを配合
ウオータープルーフ 水に抜群に強いスーパーウォータープルーフ、こすっても落ちにくいフリクションプルーフ
どこで買える? ドラッグストア、スーパーなど

コパトーン プロテクションUVプラス ミルク SPF50+、PA++++ (大正製薬)

大正製薬はいち早くこの問題に取り組んでおり、海の生態系や環境に配慮した日焼け止め製品を販売しています。

2020年2月に改良発売されたこの日焼け止めは、SPF50+、PA++++という高い効果。ウォータープルーフなのでマリンレジャーにぴったりのスペック。

市販品なのでドラッグストアでも入手できるのもGood!!

スペック SPF50+、PA++++
日焼け止め成分 酸化亜鉛、酸化チタン
お肌に優しい 保湿成分としてヒアルロン酸、セラミドを配合
ウオータープルーフ ウオータープルーフ
どこで買える? ドラッグストア、スーパーなど

ビオレUVキッズピュアミルク SPF50、PA+++ (花王)

花王も紫外線吸収剤を含まない日焼け止めを2020年2月に発売しました。こちらもドラッグストアなどで入手できる市販品。

低刺激で子供の肌に優しく、ウオータープルーフで汗や水に強い日焼け止めは、大人のマリンレジャーにもぴったり。サーファーやダイバーにも愛用されています。

ウオータープルーフなのにクレンジングいらず、普通のせっけんで洗い流せます。

スペック SPF50、PA+++
日焼け止め成分 酸化亜鉛、酸化チタン
お肌に優しい 子供に使える処方、保湿成分としてシアバターとBGを配合
ウオータープルーフ効果 汗、水、こすれに強い
どこで買える? ドラッグストア、スーパーなど

TAEKO サンスクリーン SPF50+、PA++++ (TAEKO)

タエコ (TAEKO) サンスクリーン(日焼け止め美容液)35ml

タエコ (TAEKO) サンスクリーン(日焼け止め美容液)35ml

3,049円(01/18 11:48時点)
Amazonの情報を掲載しています

マリンダイビングフェアでパンフレットを配っていたので使ってみました。
白浮きもなく、ウオータープルーフなので午前2ダイブ日焼けから守ってくれました。美容液成分も入っているので、海水での肌荒れからも守ってくれそうです。

「日焼け止め美容液」という名前の通り、人と環境に優しい成分だけが入っていて、紫外線吸収剤、揮発性油剤、界面活性剤、防腐剤、香料、エタノール、動物性原料は使われていません。

超高保湿成分の「アルカリゲネス産生多糖体」が、肌に水分を補給して保持するので、海風に吹かれても安心です。

ウオータープルーフなのに、ボディーソープや洗顔で落とせて、クレンジングいらず。

スペック SPF35、PA++
日焼け止め成分 酸化チタン
お肌に優しい
ウオータープルーフ効果 汗、水に強いウォータープルーフ使用
どこで買える? ドラッグストア

サンゴに優しい日焼け止め SPF50+ PA++++ (ジーエルイー合同会社)

サンゴに優しい日焼け止め (40g, White)

サンゴに優しい日焼け止め (40g, White)

3,373円(01/18 14:39時点)
Amazonの情報を掲載しています

沖縄の女性が沖縄のサンゴを守るために開発した日焼け止め。2017年から座間味島を中心に販売されていました。2020年に日焼け止め効果を高めて改良し、全国的にネット販売されています。

日焼け止め成分は酸化亜鉛。日焼け止め効果は、SPF50+、PA++++と、マリンレジャーでも安心して使えます。

ラベンダーやユーカリ等の4種類の精油による香りにも癒されます。

スペック SPF50+ PA++++
日焼け止め成分 酸化亜鉛
お肌に優しい 抗酸化作用の高い美容効果オイル60%以上
ウオータープルーフ効果 蜜蝋などの油脂成分で実現
どこで買える? 通販、マリンレジャーのショップなど

ノンケミカル UV クリーム SPF28、PA+++ (URUNWRAP)

環境破壊防止策を意識して、紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めです。スペックは低めなので、ビーチで使う場合は海から上がるたびに塗りなおしましょう。

赤ちゃんにも使えるほど肌に優しく、レモングラス配合で虫除けにもなります。日本製なので安心して使えます。

スペック SPF28、PA+++
日焼け止め成分 酸化セリウム(白浮きしにくい)
お肌に優しい オーガニック認定成分を配合
ウオータープルーフ効果
どこで買える? ドラッグストア

エンジェルUVスプレー SPF35、PA++ (ファムズベビー)

エンジェルUVスプレー
外からの刺激から守るよう肌をバリアする成分と、潤いを保つ美容成分も配合された日焼け止めです。

ノンケミカルで、紫外線吸収剤を配合していないので、「サンゴ礁にもとことん優しい」とメーカーサイトでも紹介しています。

3か月の赤ちゃんにも使える日焼け止めなので、大人も安心して使えます。美容成分が63%とたっぷり入っているせいか、洗顔し忘れて寝てしまっても、翌朝お肌の調子が良かった、と使っている人から聞きました。

スペック SPF35、PA++
日焼け止め成分 酸化チタン
お肌に優しい 赤ちゃんに使える処方、美容エッセンスを配合
ウオータープルーフ 多少あり
どこで買える? ハンズ、ロフト、病院など

各国や地域の日焼け止め禁止状況

サンゴに優しい日焼け止めを使うことは、世界中の流れとなっています。

日焼け止めの規制について紹介しますので、旅行計画の参考にしてください。

パラオでは2020年から使用禁止!!

サンゴ礁に囲まれた島国パラオでは、2020年1月から、指定物質を配合した日焼け止めなどのスキンケア製品の販売や使用が禁止されました。

販売した場合は、1,000ドル(約11万円)の罰金!

観光客が指定物質を含む日焼け止めをパラオに持ち込むと、没収されるそうです。

禁止された化学物質は、以下の10種類。
化粧品によく使われている防腐剤もあります。心配な方は、現地で買うのが良いかもしれません。

オキシベンゾン UV-A、UV-B吸収剤
オクチノキサート UV-B吸収剤
オクトクリレン UV-B吸収剤
エンザカメン UV-B吸収剤
トリクロサン 抗菌剤
メチルパラベン 防腐剤
エチルパラベン 防腐剤
ブチルパラベン 防腐剤
ベンジルパラベン 防腐剤
フェノキシエタノール 殺菌・防腐剤

在パラオ日本国大使館公式サイトへのリンク

ハワイは2021年から販売禁止!!

ハワイでは、2021年1日1日から、オキシベンゾンとオクチノキサートが入った日焼け止めの販売が禁止されます。

医師が処方した場合は使用できることになっています。

ですが、パラオと違って、使用や国外からの持ち込みは禁止されていません。

ハワイ州観光局公式サイトMalama Hawaii へのリンク

タイは2021年8月から国立公園への持込みと使用が禁止

タイでは、2021年8月4日から、指定の化学物質を使用した日焼け止めの国立公園への持込や使用を禁止しています。
シミラン諸島は国立公園です。ダイビングやシュノーケリングに行く方は注意してください。(2022年の年末に行った時には確認等はありませんでした)

違反した場合は10万バーツの罰金。

禁止された化学物質は、以下の4種類で、化粧品によく使われている防腐剤もあります。

オキシベンゾン 紫外線吸収剤
オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル) 紫外線吸収剤
4-メチルベンジリデンカンファー(エンザカメン) 紫外線吸収剤
ブチルパラベン 防腐剤

タイ国政府観光庁公式サイトへのリンク

フロリダのキーウェストも販売禁止

アメリカ・フロリダ州のキーウェストビーチでも、2021年からサンゴにダメージを与える日焼け止めの販売が禁止されます。

メキシコでは使わないように勧めている

メキシコ各地のビーチでは、環境にダメージのある日焼け止めを使わないよう勧めているようです。

カリブ海のボネール島も2021年から販売禁止!!

カリブ海に浮かぶボネール島は、1980年以降で90%のサンゴ礁がなくなったと言われており、ハワイと同じ規制を行います。

2021年1日1日から、オキシベンゾンとオクチノキサートが入った日焼け止めの販売が禁止されます。

カリブ海のアルバ島も2020年から販売禁止!!

カリブ海のボネール島も、2020年7月から、オキシベンゾンが入った日焼け止めの販売が禁止されます。
さらには使い捨てプラスティックまで禁止されています。

オーストラリアのグレートバリアリーフでは規制なし

世界一のサンゴ礁のグレートバリアリーフ。
オーストラリアでは皮膚がんの増加が社会問題となっているようで、さすがにサンゴよりも人の方が大切ということで、グレートバリアリーフでは日焼け止めの規制はありません。

ですが、クイーンズランド州政府観光局は次のような見解を公表しています。

海辺や海で過ごす際に日焼け止めを塗ることは、皮膚がんを防ぐための習慣となっていますが、ケミカルの日焼け止めに含まれるUVフィルターが海水に洗い落とされると、海洋生物やサンゴの有害となりうるのです。オキシベンゾンやオクチノキサートのような成分は、サンゴの白化現象と関連があるとされています。ですので、サンゴにやさしい日焼け止めを探してみてください。オーストラリアのスキン・ケア製品であれば、Sukin(スーキン)、endota(エンドータ)、Wotnot(ウォットノット)などのブランドは全てサンゴ礁にも安全な成分を使っています。

紫外線吸収剤のオキシベンゾンとオクチノキサートはどう悪い?--- サンゴにダメージ、人にも有害?

では、オキシベンゾンとオクチノキサートは具体的に、何に対してどのような悪さをするのでしょうか?

サンゴの白化

固いと思われているサンゴには、イソギンチャクのような軟体部があり、その中に「褐虫藻」と呼ばれる藻類が共生していて、イソギンチャク部の触手で取ったエサと、褐虫藻の光合成によるエネルギーから栄養を得ています。

褐虫藻には色があり、サンゴの色のもととなっています。サンゴから褐虫藻がいなくなると、サンゴは白くなり、褐虫藻の光合成によるエネルギーを得られなくなるので、死んでしまいます。これがサンゴの白化現象です。

一部の紫外線吸収剤は、サンゴに共生する褐虫藻にダメージを与えることが分かっています。

日焼け止めの紫外線吸収剤が溶け込んだ海水中では、サンゴから褐虫藻がいなくなる、ということになります。

サンゴの成長を妨げる

オキシベンゾンは、サンゴのDNAにダメージを与え、サンゴの赤ちゃんに「著しい奇形」を発生させることも分かっています。

「オリンピック競技用プール6個半中のオキシベンゾン水滴1滴」の薄さでも、この悪影響が発生するそうです。

食物連鎖で人間に届く

もっと怖いことに、紫外線吸収剤による海洋汚染は、食物連鎖をたどって私達人間にまで届く可能性があります。

人間の遺伝子に比較的似た遺伝子を持つゼブラフィッシュとゼブラフィッシュの餌となる生物をいっしょに、紫外線吸収剤を溶かした水の中で飼う実験の結果

大人の魚にはは影響はありませんでしたが、正常な小魚が生まれる確率は低くなっていたのです。

また、場所によっては、海水を使って養殖された魚やエビ、貝からも紫外線吸収剤が検出されるそうです。

こんな海産物を食べていると、私たちの生殖能力にも悪影響が出るかもしれません。

エンジェルUVスプレー

サンゴや海に優しい日焼け止め まとめ

ビーチリゾートのイメージ

日焼け止めに入っている紫外線吸収剤のオキシベンゾンとオクチノキサートがサンゴにダメージを与えることが分かってきました。
マリンレジャーを楽しむときには、有害物質が入っていない

  • 紫外線吸収剤不使用
  • ノンケミカル
  • リーフセーフ処方

の日焼け止めを使ってください。

クラゲに刺されにくい成分が入った日焼け止めは、水着やラッシュガードでビーチ遊びやシュノーケリングする方に、特におすすめ。

ウエットスーツを着てダイビングやサーフィンをする方は、お好みの日焼け止めを選んでください。

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taka

大好きなダイビングは17年目に突入。写真撮影も大好きで、今は光の当て方を追求しています。ショップの店員さんとダイビング器材談義をするのも楽しい。 潜った海は、太平洋、日本海、インド洋、紅海、カリブ海。赤道周辺の海をぐるりと制覇するのを目指してます。

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