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サンゴを守るために日焼け止め禁止!? 2020年版 サンゴに優しい日焼け止め4選!!

投稿日:03/20/2020 更新日:

グレートバリアリーフや石垣島でサンゴの白化現象によるサンゴ礁の減少が問題になっていますね。

その原因は温暖化による海水温上昇だけででなく、日焼け止めクリームに入っている日焼け止め成分もサンゴの白化の原因の一つだそうです。

このため、パラオやハワイのビーチでは日焼け止めが禁止されてしまいました。

そう言われても、日焼けしたくないし、紫外線は皮膚がんの原因ともいわれているので、日焼け止めは絶対に必要ですよね!!?

そこで、この記事では次の3点についてご紹介します。

  • 日焼け止めの何がサンゴにダメージを与えるの?
  • 使える日焼け止めはあるの?
  • どの国や地域で日焼け止めが禁止されているの?

日焼け止め効果の得られる2種類の成分について

日焼け止めの成分

紫外線から肌を守るために配合される成分には、次の2種類があります。

  • 紫外線吸収剤
    紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して化学反応し、熱や赤外線などのエネルギーに変えて放散することによって、紫外線が皮膚の細胞に影響を与えるのを防ぐ働きがあります。
  • 紫外線散乱剤
    紫外線散乱剤は、紫外線を反射することによって、肌を紫外線から守る働きがあります。

実際の製品には、どちらか1種類が配合されているものと、2種類とも配合されているものがあります。

日焼け止めに配合された紫外線吸収剤の一部がNG

サンゴを守るために日焼け止め禁止!! なんて言われると、人の健康とサンゴとどっちが大事なの?なんて思ってしまいますよね。

先ほどあげた日焼け止め成分の中で、サンゴにダメージを与えるのは紫外線吸収剤。パラオやハワイなど多くの地域で禁止されるのが、次の2種類の紫外線吸収剤です。

  • オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3とも呼ばれる)
    UV-A、Bの両方を吸収し、高いSPF値の日焼け止めによく使われています。
  • オクチノキサート (メトキシケイ皮酸エチルヘキシルとも呼ばれる)
    UV-Bを吸収します。

紫外線吸収剤の悪影響については、この記事の最後に紹介します。

紫外線散乱剤を配合した日焼け止め使はOK


紫外線散乱剤を使用した日焼け止めは禁止されていないため、使用できます。

紫外線散乱剤の原材料は酸化チタンや酸化亜鉛といった天然の鉱物で、ノンケミカルとも呼ばれ、UV-A、Bともに反射させます。

天然成分のため、海の環境への悪影響が少ないメリットもあります。

肌で化学反応を起こす紫外線吸収剤と比べて、肌へのダメージも抑えられるのもうれしい点です。

ですが、次のようなデメリットもありますので、海やビーチで使用する場合は、こまめに塗り直すようにしましょう。

  • 水に弱いく、汗や海水で流れやすい、
  • 紫外線を防ぐ力が弱い、
  • 肌になじみにくく、白浮きする

サンゴに優しい日焼け止めの探し方

サンゴに優しく、日焼け止め禁止の地域でも使用できる日焼け止めは、次のような表示を目印に探しましょう。

  • 『紫外線吸収剤不使用』 の日焼け止め
  • 『ノンケミカル』 と表示されている製品もあります。
  • 海外で探す場合には、『Reef Safe』 『Eco Friendly』

または、成分表示を見て、次の種類の成分が無いことを確認しましょう。

  • オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3)
  • オクチノキサート (メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)

2020年版 サンゴに優しい日焼け止め おすすめ4選

日焼け止めがサンゴにとって有害だということが分かって以降、化粧品メーカーでも有害成分を含まない日止め止めを開発する動きが起こっています。

そんな製品のなかから、環境に気を使うあなたに使ってほしい日焼け止めを選びました!

改良新発売!! コパトーン プロテクションUVプラス ミルク SPF50+、PA++++ (大正製薬)

大正製薬はいち早くこの問題に取り組んでおり、海の生態系や環境に配慮した日焼け止め製品を販売しています。

2020年2月に改良発売されたこの日焼け止めは、

SPF50+、PA++++という高い効果

マリンレジャーにぴったりのスペックで、自信を持っておすすめします。

沖縄愛!! サンゴに優しい日焼け止め SPF50+、PA++++ (ジーエルイー合同会社)

沖縄の女性が沖縄のサンゴを守るために開発した日焼け止め。2017年から座間味島を中心に販売されていました。2020年に日焼け止め効果を高めて改良し、全国的にネット販売されています。

日焼け止め成分は酸化亜鉛。日焼け止め効果は、SPF50+、PA++++と、マリンレジャーでも安心して使えます。

ラベンダーやユーカリ等の4種類の精油による香りにも癒されます。

キュレル UVクリーム SPF30、PA++ (花王)

敏感肌用の日焼け止めクリームです。

セラミドが配合されていて、乾燥による刺激から守ってくれます。

ノンケミカル UV クリームSPF28、PA+++ (URUNWRAP)

環境破壊防止策を意識して、紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めです。

赤ちゃんにも使えるほど肌に優しく、

レモングラス配合で虫除けにもなります。

各地域の日焼け止め禁止状況

サンゴに優しい日焼け止めを使うことは、世界中の流れとなっています。

日焼け止めの規制について紹介しますので、旅行計画の参考にしてください。

パラオではすでに使用禁止!!

サンゴ礁に囲まれた島国パラオでは、2020年1月から、指定物質を配合した日焼け止めなどのスキンケア製品の販売や使用が禁止されました。

販売した場合は、1,000ドル(約11万円)の罰金!

使用を禁止しているのはパラオだけです。

観光客が指定物質を含む日焼け止めをパラオに持ち込むと、没収されるそうです。

禁止された化学物質は、以下の10種類。

化粧品によく使われている防腐剤もあります。心配な方は、現地で買うのが良いかもしれません。

・オキシベンゾン (UV-A、UV-B吸収剤)
・オクチノキサート (UV-B吸収剤)
・オクトクリレン (UV-B吸収剤)
・エンザカメン (UV-B吸収剤)
・トリクロサン (抗菌剤)
・メチルパラベン (防腐剤)
・エチルパラベン (防腐剤)
・ブチルパラベン (防腐剤)
・ベンジルパラベン (防腐剤)
・フェノキシエタノール (殺菌・防腐剤)

ハワイは2021年から販売禁止!!

ハワイでは、2021年1日1日から、オキシベンゾンとオクチノキサートが入った日焼け止めの販売が禁止されます。

医師が処方した場合は使用できることになっています。

ですが、パラオと違って、使用や国外からの持ち込みは禁止されていません。

カリブ海のボネール島も2021年から販売禁止!!

カリブ海に浮かぶボネール島は、1980年以降で90%のサンゴ礁がなくなったと言われており、ハワイと同じ規制を行います。

2021年1日1日から、オキシベンゾンとオクチノキサートが入った日焼け止めの販売が禁止されます。

フロリダのキーウェストも販売禁止

アメリカ・フロリダ州のキーウェストビーチでも、2021年からサンゴにダメージを与える日焼け止めの販売が禁止されます。

メキシコでは使わないように勧めている

メキシコ各地のビーチでは、環境にダメージのある日焼け止めを使わないよう勧めているようです。

紫外線吸収剤のオキシベンゾンとオクチノキサートはどう悪い?--- サンゴにダメージ、人にも有害?

では、オキシベンゾンとオクチノキサートは具体的に、何に対してどのような悪さをするのでしょうか?

サンゴの白化

固いと思われているサンゴには、イソギンチャクのような軟体部があり、その中に「褐虫藻」と呼ばれる藻類が共生していて、イソギンチャク部の触手で取ったエサと、褐虫藻の光合成によるエネルギーから栄養を得ています。

褐虫藻には色があり、サンゴの色のもととなっています。サンゴから褐虫藻がいなくなると、サンゴは白くなり、褐虫藻の光合成によるエネルギーを得られなくなるので、死んでしまいます。これがサンゴの白化現象です。

一部の紫外線吸収剤は、サンゴに共生する褐虫藻にダメージを与えることが分かっています。

日焼け止めの紫外線吸収剤が溶け込んだ海水中では、サンゴから褐虫藻がいなくなる、ということになります。

サンゴの成長を妨げる

オキシベンゾンは、サンゴのDNAにダメージを与え、サンゴの赤ちゃんに「著しい奇形」を発生させることも分かっています。

「オリンピック競技用プール6個半中のオキシベンゾン水滴1滴」の薄さでも、この悪影響が発生するそうです。

食物連鎖で人間に届く

もっと怖いことに、紫外線吸収剤による海洋汚染は、食物連鎖をたどって私達人間にまで届く可能性があります。

人間の遺伝子に比較的似た遺伝子を持つゼブラフィッシュとゼブラフィッシュの餌となる生物をいっしょに、紫外線吸収剤を溶かした水の中で飼う実験の結果

大人の魚にはは影響はありませんでしたが、正常な小魚が生まれる確率は低くなっていたのです。

また、場所によっては、海水を使って養殖された魚やエビ、貝からも紫外線吸収剤が検出されるそうです。

こんな海産物を食べていると、私たちの生殖能力にも悪影響が出るかもしれません。

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taka

taka

大好きなダイビングは16年目に突入。写真撮影も大好きで、今は光の当て方を追求しています。ショップの店員さんとダイビング器材談義をするのも楽しい。 潜った海は、太平洋、日本海、インド洋、紅海、カリブ海。赤道周辺の海をぐるりと制覇するのを目指してます。

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