ダイビングしている時に、暗い水中を明るく照らしてくれる水中ライト。
明かりの強さや照らす範囲の違いなど、いろんな種類の水中ライトが売られていて、どれを選んだらよいか迷ってしませんか?
水中ライトの種類と、おススメのライトをご紹介しますので、あなたの目的に合った水中ライトを見つけて下さい。
明るく照らすだけじゃない、水中ライトの種類と機能
ダイビングしていてライトで照らしたくなるのは、
- 暗くいと見つけにくい生物(赤いアケボノハゼ等)を探したり見るとき
- 洞窟など暗い所に入る時
- 岩の割れ目の生物を探したい
- 写真やビデオの撮影時
- ナイトダイビングや夕方のダイビングなど
- 遠くの生き物などを教えてあげるとき
- にごった海で、はぐれて見えなくなった人に場所を知らせたい(これ役立つよ!)
- ピグミーシーホースを探す時(ライトを嫌がって動くから見つけられる)
などでしょうか。これらそれぞれで、最適なライトが変わってきます。
まずは、水中ライトの機能や特徴など説明しますので、あなたの目的に合うか考えながら読んでください。
LEDの明るさはどのくらいか
水中ライトの明るさは、ルーメンという単位で表され、LEDからの光の総量です。
ライトは明るいほど良い、わけではなく、実際のところ、1000ルーメンの光を当てると、魚は嫌がって逃げてしまいます。
目的別明るさの目安は、
- 日中のダイビングの補助用のライト:200ルーメン
- 撮影用のライト:1000ルーメン以上
- ナイトダイビング:500ルーメン以上(1000lmくらい使っている人も多い)
1000ルーメンのライトで1m先を照らす場合と、500ルーメンのライトで50cm先を照らす場合の明るさは同じになります。
明るさを変える調光機能があると便利
明るすぎるライトでは、魚が逃げたり、撮影した画面が白飛びしたり、など、暗くしたい(光量を下げたい)場合ができてきます。
日中か、ナイトかでも欲しい明るさが違います。
明るいライトの場合、明るさを変える調光機能が付いたものを選ぶことをおすすめします。
照らす範囲はワイドかスポットか
ライトの光が照らす範囲は、光の照射角で表されています。
中心から光の端までの角度のことで、大きいほど広範囲を照らしてくれます。
照射角5度~30度くらいのスポットタイプ
狭い範囲を明るく照らしてくれるので、生物をじっくり観察できます。
コンパクトでお手ごろな値段のライトが多いです。
照射角70度~110度くらいのワイドタイプ
広い範囲を照らしてくれるワイドタイプは、撮影やナイトダイビングにピッタリです。
切り替え式
ワイド、スポットを切り替えできるライトもあります。
充電式か乾電池式か
電池には、乾電池を使うものと、充電式の専用バッテリを使うものがあります。
ルーメンの低いライトの多くは、乾電池式です。乾電池は、充電式のを使うのがオススメです。
充電式ライトについてのいろいろ
明るいライトの多くは専用バッテリーを使う充電式です。
比較的大型で、高価です。
ツアー途中で充電器が壊れて使えなくなったことがあります。可能性は低いでしょうが、デメリットの一つでしょう。
電気回路の入った部分と、電池を入れる部分が分かれていて、回路が水没しにくい設計になっている製品もあります。
コードを本体にさして充電できるライトもあり、蓋を開け閉めする回数が減り、水没の可能性を低くしている製品もあります。
LEDの性能にこだわりたい場合
若干マニアックな撮影用の話になりますが、
ライトで白い壁を照らしてみると、明るさにムラがある製品が多いです。周辺への暗くなり方に円形状のムラがあります。
これを改善して、むらなく周囲を暗くするLEDを使ったライトがあります。
撮影用にライトを使う場合は、この点も確認することをおすすめします。
LEDの色温度にこだわりたい場合
マニアックな撮影用の話になりますが、
一般的には、太陽の光に近い5000Kの光が撮影に適している、とされています。
多くのLEDの光の色は、太陽光よりも青いです。
暗いものを照らしたいだけの場合は、色温度にこだわる必要はありませんが、撮影にも使いたい場合は、5000Kのライトを使うのが良いでしょう。
ストロボ発光時に消灯するライトはフォト派必携
水中写真を撮る時にはストロボを使いますが、ストロボ発光時にライトを消灯してくれる機能があります。
ライトをつけて写真を撮ると、丸くライトの範囲が写ってしまう場合があります。ストロボ発行時にライトが消灯すると、ライトの光が写りません。
暗い場所で被写体にピントを合わせる際のターゲットライトや、ナイトダイビングで写真を撮りたい場合には、この機能は欠かせません。
目的別おすすめ水中ライト10選
目的別におすすめできる水中ライトを紹介します。
ダイビングの補助用 安さにこだわりたい
とにかく安いものを、時々暗い所を照らしてみたくなる、というような方には、この3つのライトがおすすめです。
TOVATECコンパクト防水トーチII
とにかく安い水中ライトが欲しい、という方におすすめ。明るさは285ルーメン、魚を照らしたり、岩陰の生物を観察するのにも十分。
明るさ | 285ルーメン |
照射角 | 9度 |
電池 | 単4電池×3本使用 |
点灯時間 | 3時間 |
調光機能 | 2段階 |
SEAC Aluminum TORCH T5
シンプルなイタリアンデザインのライト。明るさ | 300ルーメン |
照射角 | 9度 |
電池 | 単4電池×3本使用 |
点灯時間 | 2.2時間 |
調光機能 | 無し |
AQUALUNG ルミナス LEDライト
安いダイビング用品と言えばアクアラング。電池を6本も使用しますが、点灯時間が長いのが特徴。
明るさ | 210ルーメン |
照射角 | 9度 |
電池 | 単4電池×6本使用 |
点灯時間 | 4時間 |
調光機能 | 100%、50%、25%、フラッシュ、SOS |
ダイビングの補助用 高品質なライト
暗い所を時々照らすような使い方だけど、品質の良いライトが欲しい方には、これがおすすめです。
INON LE350 Type2
ムラの少ない光を出すこだわりのLED
陸上でも使用できるのがうれしい。
明るさ | 350ルーメン |
照射角 | 30度 |
電池 | 単3電池×3本使用 |
点灯時間 | 130分 eneloop使用時 |
調光機能 | 無し |
ナイトダイビングにも使える明るさ
ナイトダイビングにも使える明るさのライトはたくさんあります。
mares EOS 5RZ
充電式(4時間でフル充電)で503ルーメン明るさ | 503ルーメン |
照射角 | 約12度、75度 |
電池 | 専用充電式バッテリー |
点灯時間 | 105分(High) 270分(Law) |
調光機能 | ON - LOW - FLASH - OFF |
色温度 | 5800 ~ 7300K |
TOVATEC防水フュージョン ビデオ フラッシュライト1050ルーメン
ナイトダイビングに使える大光量で安い!!
明るさ | 1050ルーメン |
照射角 | 12度~100度 |
電池 | 専用充電式バッテリー 又は 単4電池×3本使用 |
点灯時間 | 2時間(フルパワー/専用充電池) |
調光機能 | フルパワー- 50% - 30% - ストロボ |
色温度 | 5600~6800K |
高品質なLEDを搭載。周辺部へとなだらかに光量が落ちるムラの少ない光と700ルーメンの光量は、カメラやビデオの撮影用としても使えます。
明るさ | 700ルーメン |
照射角 | 75度 |
電池 | 単3電池×3本使用 |
点灯時間 | 60分eneloop使用時 80分 アルカリ電池使用時 |
調光機能 | 無し |
色温度 | 5600~6800K |
DiveExtreme LEDダイブライト
コンパクトで、スポット、ワイド切り替え機能がある。大型ダイビングショップmic21のイチオシライトです。
明るさ | スポット250ルーメン ワイド1000ルーメン |
照射角 | 10度 100度 |
電池 | 単3電池×3本使用 |
点灯時間 | スポット100分eneloop使用時 ワイド60分eneloop使用時 |
調光機能 | ワイドで2段階 |
Fisheye FIX NEO Mini 1000SWR FS
ストロボ光自動消灯モード付きなので、写真撮影時のフォーカスライトとしても使用できます。
LEDの色による電池残量表示が分かりやすい。
明るさ | 1000ルーメン |
照射角 | 100度(ワイド)/30度(スポット)/100度(レッド) |
電池 | 専用充電式バッテリー |
点灯時間 | 大光量時90分(ワイド)/100分(スポット)/180分(レッド) |
調光機能 | 1000ルーメン(ワイド)/600ルーメン(スポット)/50ルーメン(レッド) |
色温度 | 6000-6500K |
INON LF1300-EWf
コンパクトなのに大光量
フォーカスライトに有用な「シャッター連動自動消灯機能」を搭載
明るさ | 1300ルーメン |
照射角 | 100度 |
電池 | 単3電池×3本使用 |
点灯時間 | Full 45分 Low 220分 eneloop使用時 |
調光機能 | Full 1300ルーメン Low 350ルーメン |
色温度 | 5000K |