プラスチックフィンに比べるとやや重いゴム製のラバーフィン、フィンキックの威力が増すので、推進力を楽に得られます。
また、浮力がなく沈む材質なので、エントリー時に水中に潜りやすく、水中でも姿勢を安定させやすいのでカメラでの撮影もしやすくなります。
こんなメリットいっぱいのゴムフィンを使いたいダイバーには、GULL(ガル)のフィンがおすすめ。
国内メーカーのダイビング用フィンで、多くのインストラクターも愛用しています。
ラバーフィンを探している人はGULLのフィンに限定して選んでも良いくらい種類が豊富です。
この記事では、そんなGULLフィンの選び方についてご説明します。
[ GULL ] スーパーミュー SUPER MEW ダイビング用 フルフットフィン
鬼怒川ゴム工業から始まったGULL
日本有数のゴムメーカーの鬼怒川ゴム工業から水中スポーツ用品を取り扱うために独立した鬼怒川商事という会社が、現在ダイビング用品メーカーとして有名なGULL(株式会社キヌガワ)となりました。
このような経緯からゴムに関して高い技術力を持っていて、加工の難しい天然ゴムを確かな技術で加工してフィンを作っています。
GULLは、「ガル」と呼びます。ローマ字読みの、グルではありませんよ。
GULLフィンの悪い点
GULLフィンの悪い点は特に思いつきませんが、あえて挙げると次の2点です。
- みんなが同じものを使っているので他のダイバーのフィンと間違いやすい(特に黒色)
- 脱ぎ履き時の扱い方を間違えると、フルフットフィンのフィンポケットが破れやすい
正しい使い方をすると、破れず長持ち、10年以上使っているのでご安心ください!
GULLフィンの良い点
GULLフィンの良い点は、主に次の5点です。
- 硬さや長さなどの種類が豊富なので自分に合ったフィンを見つけやすい
- カラーバリエーションが豊富なのでお気に入りのフィンを見つけやすい
- 高品質のラバー素材を使用しているため長持ちする
- 国内メーカーであることから日本人の足にフィットしやすい
- 市場に多く出回っているのでネット通販で簡単にに購入できる
GULLフィンを選ぶポイントは長さと硬さの2点
自分に合ったGULLフィンを探すときに注目する点は、フィンの長さと硬さです。
- 長くて硬いフィンは最も高い推進力がありますが、このようなフィンで泳ぐには脚力と体力が必要です。(足がつりやすい)
沖合にいる大物を見に行く場合や、神子元のような流れているポイントはこのタイプが役に立ちます。
一方で足首が下向いてしまいやすい方は、フィンが海底に当りやすく、砂を巻き上げやすいデメリットがあります。 - 短くて柔らかいフィンは、初心者など脚力や体力に自信のないダイバーでも楽に泳げますが、推進力はやや弱くなります。
のんびり、まったりとしたダイビングには、このタイプがおすすめです。
フィンが短いので、海底に近づいても砂を巻き上げにくいメリットもあります。
GULLからは、長さと硬さが様々な組み合わせのフィンが販売されています。
各フィンの特徴についてご説明しますので、あなたの脚力や体力に合った長さや硬さのフィンを選んでください。
硬い & 長い フィンは推進力は高いけど脚力が必要
最も推進力の高いフィンです。
推進力が高いのでキック数も少なめで進むことができます。
そのぶん脚力と体力が必要で、フィンが長いぶん砂を巻き上げやすかったりサンゴなどを蹴ってしまうリスクもあるので水中でのコントロールに少しコツをつかむ必要があります。
上級者向けのフィンになります。
硬くて長いフィンをおすすめできるのは、次のようなダイバーです。
- 体力、脚力に自信があるダイバー
- 推進力を重視したいダイバー
- 水中でのフィンコントロールに自信があるダイバー
このタイプには、フルフットフィンが2種類、ストラップフィンが1種類あります。
ワープフィン(ブラック・ホワイト):フルフットフィン
GULLフィンの中でも最も推進力の高いフィンです。
ワープフィンはカラーで硬さが決まっているので購入時は注意しましょう。硬いタイプはブラックとホワイトです。
スーパーミュー:フルフットフィン
フルフットフィンの中でもトップクラスの推進力があって、扱いが簡単なベストセラーです。
沖縄などのリゾート地のガイドがよく使っています。
サイズなどはこちらのmic楽天ショップが紹介してます。画像をクリックすると楽天ショップに飛びます。
スーパーミューXX:ストラップフィン
スーパーミューのストラップバージョンで、ブーツと組み合わせて使います。
ビーチダイビングでも推進力の高いフィンを使いたいダイバーにおすすめです。
硬い & 短い フィンは推進力と小回りの良さが両立
2番目に推進力の高いのがこのタイプ。
短いぶん砂を巻き上げにくかったり、岩など水中での障害物との接触が少なくなります。
ある程度の体力と脚力は必要ですが、推進力の高さと水中での小回りを重視したいダイバーにおすすめです。
硬くて短いフィンをおすすめできるのは、次のようなダイバーです。
- 体力、脚力に自信があるダイバー
- 推進力を重視したいダイバー
- 小回りを重視したいダイバー
このタイプには、フルフットフィンが1種類、ストラップフィンが2種類あります。
ハードミュー:フルフットフィン
定番のミューのハードタイプです。
スーパーミューよりも短いので、短くて硬いフルフットフィンを探しているダイバーにはこのフィンで間違いないでしょう。
ハードミューサイファー:ストラップフィン
ハードミューのストラップタイプのフィンです。
ビーチでもハードミューを使いたい人におすすめです。
GTフィン:ストラップフィン
一部のダイバーから圧倒的な支持を得ているスキューバプロのジェットフィンと同系統のフィンで、推進力と小回りを重視したフィンを探している人におすすめです。
もちろんGULLのゴムを使用しています。
足入れ部がドライスーツのブーツにフィットしているのも特徴の一つ。
柔らかい フィンは脚力に自信のないダイバーにおすすめ
柔らかいフィンは、脚力に自信のないダイバーでも扱いが簡単。
初心者や女性ダイバー、シニアダイバーにおすすめです。
柔らかいフィンは推進力が弱すぎるのではないかと心配になりますが、GULLフィンは推進力の高い高品質なラバー製。
柔らかくても普通のファンダイビングであれば十分な推進力があるので安心です。
柔らかいフィンをおすすめできるのは、次のようなダイバーです。
- 体力や脚力に自信がないダイバー(初心者、女性、シニア)
- ほどほどの推進力があれば十分なダイバー
- フィンキックのしやすさを重視するダイバー
- のんびり、まったりとしたダイビングを楽しみたいダイバー
このタイプには、フルフットフィンが2種類、ストラップフィンが2種類あります。
ワープフィン(レッド・イエロー・カリビアンブル):フルフットフィン
長くて柔らかいフィンを探している人はこのフィン一択になります。
脚力に自信がないけれど推進力が高いフィンを使いたい人におすすめです。
ワープフィンはカラーで硬さが決まっているので購入時は注意しましょう。
ミュー:フルフットフィン
誰にでも扱えるフルフットフィンです。
GULLフィンと言えばミューと言って良いほど有名なフィンですが、それだけに扱いやすさも抜群です。
これからどんな長さと硬さのフィンが自分に合うか探っていきたい初心者ダイバーは、まずこのフィンから使い始めると良いでしょう。
ミューサイファー:ストラップフィン
GULL(ガル) MEW CYPHER(ミューサイファー) ストラップフィン (ミッドナイトブルー/Lサイズ) [GF-2332]
ミューのストラップタイプです。ビーチダイビングでもミューを使いたい人におすすめです。
誰でも扱いやすく、初心者ダイバーが初めて購入するフィンに迷ったときはこのフィンをおすすめします。
カラーも豊富で、お気に入りの色を選ぶとダイビングが楽しくなりますよ。
※ミューサイファーとマンティスはサイズによって長さが違います
例えばSサイズで比較するとマンティスの方がミューサイファーより短いですがLサイズの場合はミューサイファーの方が短いです。
長さにこだわりたい場合は、サイズ表などで確認してください。
マンティスフィン:ストラップフィン
GULLのストラップフィンの定番タイプと言えるフィンです。ミューサイファー同様に、初心者が最初に購入するフィンとしてもおすすめできます。
カラーが黒と白でだいじょうぶな場合は、マンティスの方がおすすめです。
※ミューサイファーとマンティスはサイズによって長さが違います
例えばSサイズで比較するとマンティスの方がミューサイファーより短いですがLサイズの場合はミューサイファーの方が短いです。
長さにこだわりたい場合は、サイズ表などで確認してください。
GULLフィンの選び方 まとめ
高品質なゴムを使っていて、種類やカラーバリエーションが豊富で、お好みのフィンを見つけやすいGULLフィンは次の3タイプ。
- 硬い & 長い フィンは推進力は高いけど脚力が必要です
- 硬い & 短い フィンは推進力と小回りの良さが両立しています
- 柔らかい フィンは脚力に自信のない初心者ダイバーにおすすめ
あなたの脚力や経験などに応じて、ぴったりなフィンを選んでください。
どれにしようか迷う場合は
- 流れに突っ込んでいきたい上級者はスーパーミュー、
- 流れに突っ込んでいきたくない普通のダイバーはミューサイファー
を選べば間違いありません!