ダイビングを始めて、海の景色や生き物達の美しさに魅せられ、目の前の景色を陸上に持ち帰って楽しみたいと、器材よりも先にカメラを買うダイバーも少なくありません。
ほとんどのダイバーがカメラを持って海に潜っていますよね。SNS等でも海の綺麗な景色を日々目にします。
今ではカメラの性能がずいぶん良くなり、水中でシャッター押せば、かわいいクマノミや、カラフルなウミウシや、サンゴをかじるチョウチョウウオなどが簡単に撮影できます。
生き物達の美しさや海の景色を手元に残したい、と思っているあなたに、初心者の最初の1台としておすすめできる水中カメラをご紹介します。
カメラを持つとダイビングの楽しみが広がる
カメラを持つと、写真を撮影できるだけでなく、次のようにダイビングの楽しみの幅も広がります。
- 知らない生き物を記録 → 帰って図鑑で名前などを調べて知識を深める。
- 撮影をするために生き物との距離をつかんだり、中性浮力を駆使するためダイビングスキルが向上する。
- SNSで発信して共有 → ダイバー仲間とのゆるいつながりができる。
- フォトコンテストに応募
初めての一台におすすめの水中カメラ ズバリ3種類!!
とにかく種類がたくさんあるので、どのカメラを選んだらいいか分からないと思います。
というわけで今回はいくつか例を挙げて紹介していきます。
是非はじめてのカメラ選びの参考にしてください。
OLYMPUS のデジカメ「TG-6」+ハウジング「PT-059 」
OLYMPUS デジタルカメラ Tough TG-6 レッド 1200万画素CMOS F2.0 15m 防水 100kgf耐荷重 GPS 内蔵Wi-Fi TG-...
まずおすすめするのはオリンパスから発売されているTG-6とハウジングの組み合わせです。
(正式名称:Tough TG-6)
このカメラはダイビング雑誌等での人気投票でも常に一番手になる現在の水中カメラの王道機種になります。
カメラ本体の防水性能も高く、ハウジングなしでも15mまで使用できるので、ハウジング内に水が入っても、カメラはたいてい無事でしょう。
水中ワイドや水中マクロなど、ダイビングでの撮影に適したモードがプリセットされており、モードダイヤルで簡単に設定でき、使いやすいです。
本業の顕微鏡メーカーの技術を生かし、接写に特化した顕微鏡モードがあり、ウミウシや小さい生き物にもピントを合わせた写真を撮影できます。この顕微鏡モードによって水中写真の可能性が大きく広がりました。
ワイドやマクロなどの外付けレンズも多く発売されており拡張性も高いため、水中写真用のデジカメはコレを買えば間違いありません。
防水ケースなしで水深30mまで使用できるNikonのデジカメ「coolpix w300」
もう少し予算を抑え、手軽に水中写真を始めたい方にはニコンから発売されているcoolpix w300をおすすめします。
このカメラは防水ケースを使わずに、水深30メートルまで使用できます。
もちろん水中モードがプリセットされており、設定も簡単。お手軽ですが、かなり優秀です。
深い所に行っても暗いだけだし、吐く息の音の大きさや水圧の圧迫感が気になって、深い所に行きたくないダイバーもいらっしゃいますよね。(私もそうで、20m以深に連れて行かないでって、予約時にリクエストしてました。)
そんなダイバーは、30m防水のカメラでじゅうぶんです。
レジャーのダイビングで水深30メートルを超える事はまれなので、幅広いエリアで使うことができす。
なんといっても、防水ケースを使用しないので、非常にコンパクトですし、購入しやすいお値段です。
水深を記録する機能が楽しい
センサが水圧を検知して水深を推測する水深計。
TGシリーズにも水深計は付いていますが、防水ケースに入れてしまうとこの機能は使うことができません。
しかし防水ケースを使用しないNikon cool pix w300 は水深計の機能が常に発揮されるため、情報合成画像機能を使うと、その写真が水深何メートルで撮られたのかが分かります。
これはとても楽しい機能!!
アクションカムのGoPro「HERO11」+ハウジング(防水ケース)で動画撮影
【FWバージョン日本国内正規品】 GoPro hero11 Black ゴープロ ごーぷろ アクションカメラ 27MP HyperSmoot...
高画質の動画性能とワイドな画角、そして何よりコンパクトなサイズ感。
モード変更とシャッターのみに限定されたボタン。
お手軽の言葉が最も似合うカメラでしょう。
水中の景色や泳いでいる生物の写真などを撮るのには非常に適したカメラです。
棒の先に取り付けるので、ダイバーと被写体に距離ができ、デジカメ撮影よりは魚が逃げにくく魚に近い位置から撮影できます。
ただ近いところにピントが合いづらいので、小さい生き物を撮る点に関しては他のカメラに少し劣ってしまいます。
しかしマクロのコンバージョンレンズなども販売されており、そのようなアクセサリーと組み合わせることで小さい生き物などの撮影できるようです。
水中では赤色が減退するため、写真や映像が青かぶりしてしまいます。
他のカメラのように水中モードというホワイトバランスを調整する機能はありませんが、カラーフィルターなどで調整できます。
お値段が気になる方は、
ネット通販等では、様々なメーカーが類似したアクションカメラを販売しています。
4K対応で数千円台という価格帯のものもあります。
お試しアクションカムでとにかく安価なものを!というのであれば手を出してみるのもいいかもしれません。
お持ちのカメラのハウジングを探す
TG-6の他にも、ハウジングが発売されているコンパクトデジカメはあります。
すでにカメラを持っていて、陸上での撮影を楽しんでいる方は、お使いのカメラに防水ケースが発売されてないか、探してみましょう。純正でなくても、他のメーカーで出ていることもあります。
使い慣れたカメラを海の中へ連れて行くことが出来れば、それがベストですね!!調べてみていかがでしょうか。
はじめての水中カメラという点では、おすすめした3機種、もしくはすでにお持ちのカメラにハウジングを探すという点を視野に入れ、ダイビングの楽しみを大幅に広げてくれる相棒を選んで行きましょう。
一眼レフやミラーレスカメラに挑戦する!?
ここまでおすすめしたカメラも非常に優秀でかつお手軽ではありますが、突き詰めていくと細かい設定(シャッタースピードや絞り、感度など)ができると、理想の写真に近づけることができます。
シャッター押したときの状態を瞬時に撮影できるのも、大きなメリットです。
撮影できる写真の出来上がりはコンパクトデジカメやGoProと比べても大きく差があります
ただ、お世辞にもお手軽という価格ではありません。
また、コンパクトデジカメは本体が防水ですが、一眼レフやミラーレスカメラは防水ではないので、ハウジングのセッティングに失敗すると水没してしまう、というデメリットもあります。
まずはコンパクトデジカメで水中カメラの魅力を知り、画素数や設定の限界を感じるステップにきたら、カメラのグレードアップを検討する、という手順をおすすめします。
カメラの特徴や選び方のポイントをまとめておきます
- 水中ワイドモード水中マクロモードなど簡単な設定で撮影を楽しめるカメラ選びましょう。
- 予算やダイビングエリアを加味し、ハウジング(防水ケース)なしのカメラを選ぶのも視野に入れましょう。
- 小さい生き物(ウミウシ等)に近寄って撮影をしたい場合は最短撮影距離を確認しておきましょう。
- カメラをWi-Fiでスマホなどと接続してデータを転送できると便利です。
- 動画から静止画を抽出する撮影方法も主流になってきているので、動画をメインに、静止画も抽出したい場合には4K対応がおすすめです。
- 外付けのレンズなど拡張性のあるアクセサリーが用意されていると、とその後の楽しみも広がっていきます。
- カメラの知識がある人は、レンズの明るさやRAW撮影が可能かもチェックしておくとより良いかもしれません。