毎年のように子供を産むパンダがいるアドベンチャーワールドで全国的に有名になった和歌山県南紀白浜。
白良浜と呼ばれる白くサラサラし砂がひろがる海水浴場を取り囲むように、温泉旅館が並んでいます。
断崖絶壁の三段壁や、海に向かって広大な岩畳が広がる千畳敷な、夕陽100選にも選ばれた円月島など、ダイナミックな地形を楽しめる観光スポットや、日帰り温泉、足湯もたくさんある、温泉地・観光地として関西の人にはおなじみの地域です。
飛行機も就航し、首都圏からも簡単にアクセスできるようになり、夏は全国からたくさんのダイバーや海水浴客が集まってきます。
和歌山県白浜町への行き方
和歌山県白浜町へは、大阪からJR特急くろしおで2時間半。
東京からは、JALが羽田空港より南紀白浜空港まで1日3往復飛んでおり片道約1時間20分で到着します。
自動車では、吹田JCTから近畿自動車道、阪和自動車道で南紀白浜ICまで172km、約2時間半の道のりですが、ここで下りる車が多いので、料金所を出るのに渋滞することもあるようです。ICから白浜温泉までは4kmです。
南紀白浜の7軒のダイビングショップ 特徴や選び方は?
白浜町には、主なダイビング施設は7店舗あります。
大きな違いは、船を持っているかどうか。
船を所有していないダイビングショップは、別のショップのボートに乗せてもらったり、いろんなショップから集まる乗り合いボートで移動します。
また、講習メインのショップや、ビーチでのファンダイビングに力を入れているショップもボートを持っていません。ブランク開いてるから不安だったり、あまりボートダイビングが得意じゃないのでビーチで潜りたい人などはいいかもしれません。
船を持っているのは大規模なダイビングサービスで、更衣室、シャワー、休憩室などの設備も充実しています。ダイビング費用が比較的安いようです。
潜るポイントはどこも同じですが、写真が得意なショップや、得意とするポイントがあるショップなど、特徴もあるので、ホームページをチェックして、あなたのダイビングスタイルに合ったダイビングショップを探してみて下さい。
ビーチでセルフダイビングさせてくれるショップもあるので、自由にダイビングしたい、スキルや写真の練習をしたいような方におすすめします。
ミスオーシャンダイビングサービスで潜る
PADIから、カスタマーサポート賞(顧客サービス優良店)を受賞しているのがこのショップを選んだポイント。
予約申し込み
電話で相談しながら予約をしました。
ボートダイビングは8:30 / 10:00 / 11:30 / 13:00 / 14:30の5回行われているので、この中から自由に選ぶことができます。夏などの繁忙期には希望の時間に予約が取れないこともあるそうです。
電車などの到着時間や、帰りの出発時間などから逆算して選ぶよう勧めてもらいました。
10:00 / 11:30と連続で潜る人や、10:00 / 13:00とお昼ご飯休憩を入れて、2ボートを選ぶ人が多いそうです。
飛行機利用の場合は、潜った後は最低12時間飛行機に乗らないことも考えて計画を立てましょう。
最寄りの白浜駅・空港・バスセンターや宿泊先のホテルまでは予約の際に時間を伝えておけば送迎もしてくれます。
自家用車で行く場合は、無料の駐車場を利用できます。
ショップの紹介
講習などビーチからのエントリーをメインとしている施設「miss ocean」と、ボート利用のファンダイビング専用施設でフィシャマンズワーフ内にある「Diver’sBay」の2つの施設があります。
ビーチでセルフダイビングをする場合は「ミスオーシャン」利用になりますが、今回はフボートダイビングなので「ダイバーズベイ」を利用しました。
この施設には、更衣室、シャワーだけでなく、白浜の温泉をためた湯船まであります。ダイビングで冷えた身体を暖めるには最高で疲れも取れますね。外にもシャワー、器材の洗い場と干し場があります。
休憩所にはお茶も無料で用意されていました。予約の時にランチを頼んでおくと、通常980円の新鮮な海鮮丼を700円で食べられます。
この施設はコンビニなど外で買って来た食べ物の持ち込みが禁止なので、注意しましょう。横のカフェで注文したお料理なら、休憩場所への持ち込みOKだそうです。
1日のスケジュール
予約したボート出港時間の1時間前までにショップに行きます。
参加申し込み書に記入したら、施設の案内をしてくれるので、ロッカーで着替えます
担当のインストラクターからブリーフィングを受けた後、出港15分前に船へ移動します。
器材などは軽トラックに乗せておいたら、スタッフが港まで運んでくれます。ゲストはウエットスーツorドライスーツを着てカメラだけ持って港まで歩いて移動します。施設から船が見えているくらいの距離で、歩いて5分くらい。
港にある浮き桟橋で器材をセッティングして船に乗せ、時間になればさっそく出港です。
ダイビングポイントは船で15分以内にあり、近場だと5分で着きます。長時間船に乗って移動しないのは、船に酔いやすい人にはうれしい点です。
ダイビングが終わったら、ボートの上で器材をばらし、ひとまとめにして軽トラに乗せると、器材の洗い場まで運んでくれます。
器材などを洗ったあと、お待ちかねの温泉タイム。ゆっくり疲れを取りましょう。
着替えてログ付けしたら、この日のスケジュールは終わりです。
白浜でおすすめのダイビングポイントは【沈船】
南紀白浜ダイビングの魅力といえば「沈船」で、英語でレックと呼んだりします。
海の中に大きな船が沈んでいて、そこはいろんな魚のすみかになっています。
AOWでレックSPを取った人は沈船の中にも入ることができます。冒険心をかきたてられますね!!
沈船は初心者でも楽しめる!!
白浜の沈船は、漁礁にするために2005年6月に人工的に沈められました。港から出港して約5分で着きます。
水深約18mの所に、全長28m・幅6m・高さ8mのタグボートが沈んでいます。透明度がよければエントリー前に水面から船影が見えます。
初心者でも潜降しやすいように、船尾と船付近にブイが設置してあります。水深18mなので、Cカードがオープンウォーターの方でも大丈夫です。
季節になったら、クリスマスツリーや「謹賀新年」の垂れ幕を飾りつけているので、何度来ても楽しめます。
沈船で見られる生物
1年中、ネンブツダイやキンメモドキの群れが船にまとわりついています。その上にミノカサゴが浮かんで、ねらっています。
アジやイサギの群れ、住み着いているウツボも見られます。
秋ごろには、カンパチがアジを狙うカンパチアタックといったダイナミックな水中ショーが繰り広げられます。
冬になると、おいしそうなクエやブリも登場します。
ワイド派のダイバーにはもってこいで、沈船を背景にダイバーを撮るのも写真映えしますね。
もちろんマクロな生物もいます。イロカエルアンコウにウミウシやタツノオトシゴなども見られるので、じっくりマクロ派のダイバーでも楽しめます。
アーチ地形からのぞく深い青が魅力的なポイント【色津】
色津は、港から最も近いポイントで、3分くらいで着きます。
水深は約16m、穏やかな内湾なので初心者でも安心して潜れるポイントです。
両サイドが10m近く切り立っていて、水路や大小様々なアーチ地形があります。
色津で見られる生物
通年、キンメモドキやクロホシイシモチの群れがアーチを埋め尽くしています。砂地には、ヒラメやカレイもいます。
水温が下がるとウミウシが多くなり、1度のダイビングで10体とか見れることもあります。
アーチや水路に群生するソフトコーラルも見どころです。
その他にも10以上のポイントがダイバーを待っている!
断崖絶壁を眺める観光名所の「三段壁」。その地形は水中にまで続いていて、ダイビングポイントとなっています。
水中も段々になっており地形も面白く、ウミウシ、エビ・カニ生物の宝庫で、マクロ派ダイバーにはおすすめポイントです。船で15分と少し遠く、海況が安定していないと行けないので、タイミングが合えばなってしまうのが残念なところ。
運がよければ、海ガメやマダラトビエイにも会えるかも!?
南紀白浜はアフターダイビングの楽しみも盛りだくさん!!
観光地という事もありアフターダイビングの楽しみはたくさんあります。
まずは温泉でゆっくりして、グルメを楽しむのもいいですね。
お土産とグルメなら「とれとれ市場」に直行!
お土産とグルメは「とれとれ市場」がおすすめ。
西日本最大級の海鮮マーケットで、漁協直営の海産物を扱っており、マグロの解体ショーや水槽で泳いでいる魚を見るのも楽しいものです。海鮮BBQを楽しめる施設もあります。
紀州の特産品と言えば、南高梅の梅干し、その他さまざまなお土産も並んでいます。
ダイブサイトを眺めながら入浴できる露天風呂「崎の湯」
海岸にある露天風呂「崎の湯」。海がきれいなだけでなく、波や空気の動きまで体感できます。海が荒れているとクローズされるワイルドさが楽しい。
お湯がそのまま海に流れるため、シャンプーや石鹸は使えません。ただ温泉につかるだけですが、潜ったポイントを眺めながらお風呂を楽しめました。
連泊するならパンダもおすすめ
1日はダイビングを楽しんだら、白浜アドベンチャーワールドでパンダを見て楽しむのもおすすめです。
日本ではアドベンチャーワールド・上野動物園・神戸市立王子動物園の3つの動物園でパンダが育てられています。
その中でもアドベンチャーワールドは最も多い6頭ものパンダを飼育しています。よく子供を産むのも有名で、最近では2018年8月に「彩浜」が産まれて話題になっていました。
ジェットコースターなどの遊園地、サファリバスに乗って、ライオンや象も見ることができます。
その中でもイルカショーは圧巻で、最後に全部のイルカでジャンプする時の迫力は言葉にできません。
ぜひ海に陸に南紀白浜を楽しんで下さい。